歯みがきでウイルス感染予防
歯みがきをおろそかにしていると、むし歯や歯周病の原因となる菌が増殖してプラーク(歯垢)となることはよく知られています。
このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌・インフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌が含まれています。
これらの細菌はプロテアーゼと呼ばれる酵素を出し、インフルエンザウイルスが気道から体内に侵入しやすくする特性をもっています。
つまり、お口の中が不潔な状態だとプロテアーゼの量が増え、インフルエンザが発症しやすくなるのです。
適切なケアでインフルエンザの発症率が10分の1に
実際、歯科衛生士による専門的な口腔ケアを受けた人のインフルエンザの発症率が、本人や介護者だけから口腔ケアを受けた人の10分の1になったとの報告があります。
歯科衛生士による専門的な口腔ケアを実施したグループでは、ご自分で口腔ケアをしたグループに比べ口腔内の細菌数が減り、プロテアーゼとノイラミニダーゼのはたらきが低下していることがわかりました。
インフルエンザなどのウイルス感染予防のためにもお口を清潔に保つことがとても大切なのです。
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4月 15, 2020 9:23 am カテゴリー: お知らせ