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いしうら歯科医院

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5/11東大阪市にある(医)ゆめはんな会『ヨリタ歯科クリニック』へ研修に行って来ました。建物の3階にあり、エレベーターを使って上がります。3階入り口の自動ドアを抜けると、明るく、広い、清潔感あふれる待合室があります。車イスの方でもラクラク入って行ける広さです。

歯科医院独特の臭いや機械音も一切せず、本当に歯科医院かと目を疑う程です。また、待合室はとてもゆったりとした空間でホテルのロビーの様でした。診察室もゆったりしており、通路も広く設計されていました。車イスの方もスイスイ移動されていました。スタッフ同士もぶつかる事のない、作業しやすい動線だと思いました。実際に、院内全て歩きましたが、段差は一切なく快適でした。

会計を終えた患者さん(おばあちゃん)はゆっくり出口に向かうと、受付スタッフが小走りにやってきて、世間話をしながらエレベーターまでお見送りされていました。心にも身体にも優しいバリアフリーな歯科医院でした。

 

いしうら歯科 助手 寺田直子

 

 

4月27日に須田病院居宅介護支援事業所様主催の勉強会で医療法人三紲会理学療法士の井出浩希が嚥下障害についてお話をさせて頂きました。当日は医師、看護師、介護職員、ケアマネジャー、リハスタッフ、高山市職員など幅広い職種の47名の方にご参加頂きました。「嚥下障害について初めて勉強会に参加したが、とても分かりやすかった」「食べられなくなる前にしっかりと栄養をとることの大切が理解できた」など有難い声をたくさん頂きました。ありがとうございました。スマイルネットでは、引き続き嚥下障害、口腔ケアについての勉強会のご依頼を承っております。お気軽にご相談下さい。

 4月17日に医療法人三紲会の歯科医師、歯科衛生士、理学療法士の3名で長野県飯田市の健和会病院に見学実習に行ってきました。健和会病院リハビリテーション科の医師福村直毅先生は嚥下障害分野において非常にご高名な先生です。年間1,000件、累計10,000件以上の嚥下内視鏡検査を施行されており、私たちも利用者様や職員の皆様にご紹介している「完全側臥位法」の論文の著者でもあります。今回は病院や施設、ご自宅での嚥下検査と指導に同行させて頂きました。嚥下内視鏡検査による正確な診断はもちろんのこと、利用者様とのコミュニケーションの取り方などたくさんのことを勉強させて頂きました。嚥下障害に対する最新の知見を飛騨地区の皆様にもお伝えしていきます。

4月10日に喜林グループの職員様を対象に嚥下障害の勉強会のご依頼を頂き、医療法人三紲会の井出浩希がお話させて頂きました。27名の職員様にお集まり頂きました。「とても丁寧で分かりやすい勉強会でした」「介護をする立場としてはっとさせられた」などと有難いお言葉を頂きました。医療法人三紲会では施設様での出張勉強会のご依頼も承っています。お気軽にお問い合わせ下さい。

須田病院様

3月23日(木)に須田病院様の勉強会で、当法人摂食嚥下部門主任理学療法士の井出浩希が嚥下障害についてお話させて頂きました。当日は医師、看護師、リハビリスタッフなど30名を超える方にお集まり頂きました。「動画や写真を交えた説明でとても分かりやすかった」、「入院中の患者さんにも嚥下内視鏡検査を検討したい」など貴重な意見を頂きました。勉強会終了後も熱心に質問して下さり、嚥下障害対策に対する需要の高さを感じました。このような機会を頂きましてありがとうございました。

アルカディア様

3月24日(金)に介護老人保健施設アルカディア様の施設勉強会で、当法人摂食嚥下部門主任理学療法士の井出浩希が嚥下障害についてお話させて頂きました。看護師、介護職員、事務職員さんなど30名を超える方にお集まり頂きました。「画像や写真では分かり難かったのですが、見て触って喉の動きがよく理解でき、いいものを見せてもらった」「利用者さんが安全に食事をとれるように嚥下内視鏡検査の導入も検討したい」など貴重な意見を頂きました。勉強会終了後も、「こんな利用者さんはどうしたらよいか?」など、具体的な質問をたくさん頂きました。利用者様のためにいい方法を熱心に考えてみえる職員さんの姿に感動しました。このような機会を頂きありがとうございました。

3月4日(土)14時から高山市民文化会館で「摂食嚥下障害・はじめの一歩〜体験型勉強会に参加しませんか?〜」と題し、摂食嚥下障害の実技の勉強会を開催致しました。アンケートでは、「体験して初めて知ることができ勉強になった」「明日から実践できる内容だった」と嬉しいお声を沢山頂きました。実技の勉強会のため定員は20名と少数にさせていただきましたが、高山市、飛騨市より40名を超える医療介護従事者の方からもお申込みを頂きました。多くの方にお断りしてしまいましたことをお詫びいたします。今後多くの方に参加していただけるよう、継続して開催させて頂くことを計画しております。なお、この勉強会の様子は3月15日の高山市民時報に掲載されました。

平成29年2月8日、飛騨市古川町の飛騨寿楽苑様主催の公開講座で医療法人三紲会摂食嚥下部門井出浩希が講演させて頂きました。また、当法人理事長の山下直哉が嚥下内視鏡検査の実演もさせて頂きました。平日の夕方にも関わらず、外部の医療介護従事者・一般の方41名、苑内職員21名、計62名の方にご参加頂きました。アンケートでは「すごくわかりやすい講義だった」「映像がわかりやすく理屈が分かってスッキリした」「食事介助の理解度が増した」など貴重なご意見を頂きました。なお、この講演の様子は2月16日の中日新聞に掲載されました。

講師:医療法人三せつ会 井出浩希氏
(内視鏡検査:同法人理事長山下直哉歯科医師)
参加者:52名(外部32名、苑内20名) アンケート回収42名

1、感想等
・デイで働いていますが、嚥下状態をアセスメントするには今日の検査を訪問してやっていただけると対策の幅も広がるしありがたいと思う。
・身体機能だけに目が行きがち。栄養状態を把握しなくてはと思った。十分な栄養摂取、誤嚥を予防すること等多職種での連携が必要だと改めて感じた。
・検査の動画を交えた講義でわかりやすかった。なかなか考えることのないことだったので勉強になった。
・リハビリを主に行っているが、嚥下には、なかなか触れる機会がないため勉強になった。
・実際の飲み込みの映像や実演があり非常にわかりやすかった(ほか18人)
・完全側臥位には驚きました。
・食事量を増やすより、栄養を増やすことを考えていきたい。
・初めて、嚥下の講座を聞かせてもらい、喉の中の機能について詳しく知ることができて、今後の介助に役立てられると思った。
・外部の方が大勢みえて、良い緊張感の中で聞くことができた。
・食事の時間(デイ)は、少し気がゆるむので観察のポイントとして注意したい。
・安全な経口摂取をデイの現場でどう実践するか。今後の話の展開に期待。
・とてもわかりやく、勉強になった。(2人)
・質の高い内容で構成もわかりやすく素晴らしかった。
・語り口も聞きやすく、熟知してみえることがよくわかった。
・高齢者、個々に違うので、検査して専門性のあるアドバイスが大切だと感じた。
・老人だから・・認知症だから・・という先入観を捨てて考える大切さを知った。
・きちんと検査しどの姿勢がよいのかを知ることも大切。前屈がいい!との先入観。
・開始時間・・もう少し早いとありがたいです(お腹が空く)
・専門分野について詳しく説明され、とてもよかった。
・とろみの介助の統一をしたい。(2人)
・嚥下の状態を理解することの大切さを知った。
・側臥位はよくないと思っていましたが、いい時もあるとわかった。
・ST領域の嚥下をPTが関わっているとのことで今回の講座を希望した。VE、VF検査をもとに食事形態や体位を決定していく過程がよくわかった。

・VEの実際の検査を見ることができ誤嚥がどのように起こるのか確認することができた。次回は、誤嚥のリスクがある方への実際の介助の方法を知りたい(1回量、気をつけることなど)
・VEにより、喉の状態や体位がよくわかり学ぶことができた。
・嚥下治療の原則のピラミッドは局所の運動により安全な経口摂取が重要と学べた。
・時間はこれくらいでよい。
・栄養士さんや調理される方にも聞いてもらえるとよいと思った。
・内容はとても良かった。職員全員に講座を受けさせたい。今日の講座を何度もやってもらいたい。
・時間もちょうど、場所と共に受講しやすく良かったです。(3人)
・嚥下障害への対応方法も具体的で現実的で試してみたい。
・今までは、誤嚥はただ気管に入るだけと思っていたがその原因は様々であり、どのような流れで誤嚥するのかがわかりやすく理解できた。
・とてもわかりやすかった、食べることをあきらめない!ことが大切。
・今日参加してない職員さんにもぜひ聞いてほしい内容だった。
・食事の際むせる入居者さんを思い浮かべながら話を聞かせてもらった。
・今までのあたりまえ(ゼリーや姿勢など)が、あたりまえではないと思った。
・とろみ剤のことを知りたい。
・喉の中を実際に見たのは初めて!資料で見たことはあっても実際見るのとでは違うので大変勉強になった。
・7時ころからのが出やすい。
・時間遅いほうがありがたい。
・嚥下のしくみ・・と思うとただの飲み込みということを考えてしまうが、口と喉の別々の機能が原因ということがわかってよかった。
・今後の仕事に活用したい。
・個々の食べられない原因を探すこと、改善していくことの重要性、必要性が理解できた。
・今日のような研修会をまた開いてもらいたい。
・場所を広いところにしたらもっと沢山の人が聞けた。そのくらい、大事な講座だった。

 

2,質問等
Q : 体力の回復はあるが、とろみや食事が回復しない方に対してどうしたらよいか。
A : 体力とともに栄養状態が改善しているかが重要です。体重がどのように変化しているか、若い元気なときと比較することが重要です。歩けていた方が歩けなくなったときに体力の回復とともに歩けるようになる方もいますが、歩けないままの方もいらっしゃいます。残念ながら回復が難しい方には、新しい生活のスタイルを築いて頂く必要があります。どうしたら新しい生活を継続することができるか(どうしたら美味しいトロミや食事が食べられるかなど)、嚥下障害がある方を皆で支えていく姿勢が必要と考えます。

Q : とろみを勧められても、まずいから嫌だと言われ結局つけずに肺炎を繰り返す事例に対してどうするか
A : まずは、なぜトロミをつける必要があるのかを正しく説明する必要があります。もし適切な検査や評価がなされていない場合には専門家に相談することを勧めます。
とろみをつけないと誤嚥して肺炎になってしまうという事実を受け入れることはとても難しいことです。例え肺炎を繰り返しても、これは誤嚥によるものではない、もしかしたら大丈夫なのではないかと思い、障害を受容することができないのかもしれません。「トロミをつけたくない」と訴える方に対して「トロミはおいしくないし、つけたくないですよね」と同意してしまうと、そこで立ち往生してしまいます。私たちは「トロミをつけたくないと思われるのですね」と受け止めながら、その方がなぜそう思うのか、時間をかけて解決の方法を見つけていくことが必要と考えます。

Q : 認知症でかきこんで食べてしまう方に対してどう対応するか。
A : かきこんで食べてしまう原因を考える必要があります。認知症以外の問題として、口と喉の間の弁の機能を果たしている軟口蓋がうまく上がらないという問題があります。このような問題がある場合には、自分の力で軟口蓋を持ち上げられないため、代償的に食べ物をたくさん詰め込み食べ物の力で軟口蓋を押し上げて食べている可能性があります。安全に食べられるようにその方の機能に適した姿勢や食事の形態を検討する必要があります。
認知症によるかき込みに対しては、スプーンを小さいものに変更したり、コース料理のように少しずつ提供するという方法が紹介されることがあります。またワンプレート、松花堂弁当に入れて提供することでかき込みが少なくなったという方法も紹介されています。他の利用者の動作が原因で摂取速度が速くなってしまう可能性もあるため、刺激の少ない静かな環境で食べて頂くことがよい可能性があります。

Q : ご飯を噛んでいる間に疲れてしまうのか?後のおかず等が食べれなくなる方がいる。この場合お粥にしたらよいのか?
A : おかゆは米(固形)と水分が分離した食事形態であるため、喉の機能によっては水分を誤嚥しやすい形態です。咀嚼能力(口の機能)だけで判断するのではなく、のどの機能も考える必要があります。むせの有無や痰、体重などをモニタリングしながらお粥が適切かどうか判断する必要があります。
なお、おかゆにすると水分の含有量が増えるため、同じ量を摂取してもご飯と比較すると摂取できる栄養量が減ってしまいます。するとご飯よりも量は食べることができるが、栄養摂取量は少ないというジレンマに陥る可能性もあります。この問題については、水分を少なめにし、軟飯に近い形にすることで解決できる可能性があります。

Q : 内視鏡以外での確認方法はないか、食べ物で嚥下の確認ができないか。
A : 水飲みテストや少量の食物を使用したフードテストによりある程度嚥下機能について予測することができます。しかし、誤嚥しないと問題が発見できない可能性が高いため、高齢で免疫力のない方に対しては、非常にリスクが高い方法になります。見えない部分を予測しながら判断していくことになりますので、経験が必要になります。

 

3,今後、講座で希望する内容等
・食事前の、嚥下体操、嚥下マッサージの方法
・認知症の対応について
・リハビリと栄養

 

4,嚥下内視鏡検査について
ぜひ、取り入れたい・・・7名
検討したい・・・18名
今のところ必要ない・・・10名

当院の年末年始の診療に関しまして、下記の通りご案内させていただきます。

■年末年始休診日:
 2016年12月28日(水)~ 2017年1月9日(月・祝) まで休診
 2017年1月10日(火)からは通常診療となります。

院内改装工事の為、休診日が長くなり、ご迷惑をお掛けいたします。
来年も変わらぬご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。

【セミナー】『高齢化社会における食の重要性』~食べられなくなる前に~ 9月14日 18:30~(高山市民文化会館)

「食べられない」「食が細くなってきた」「もう一度食べたい」。

 高齢社会の先進地域である高山で、そんな相談を受けることが多くなってまいりました。介護の現場で役立つ最新の情報と技術を分かりやすくお伝えすることが、歯科医療に携わる私たちにできることと考えるこの頃です。

 今回は高齢者の嚥下障害をテーマに“『高齢化社会における食の重要性』~食べられなくなる前に~ ”と題して 、医療法人三紲会理事長 山下直哉と、理学療法士 井出浩希が講演させていただきました。

 平日夕方という、お勤め帰りでお疲れの時間帯に開催したにもかかわらず、看護師・ケアマネジャー・栄養士・介護士など、日頃介護の現場で活躍されている方々に多数お集まりいただき、皆様の介護に対する真剣さと熱気が感じられる2時間となりました。

20160914_01

 歳とともに「食べられなくなる」のは、しかたがないこと? だとしたら、長生きするほど人生はさびしいものになってしまいます。そうなる前に今、歯科医療従事者である私たちにできることがあります。

 医療や介護の現場では、嚥下機能の低下が原因で、食べる量が減り痩せて低栄養になる高齢者が多くみられます。低栄養になると、身体機能が弱りさらに嚥下機能低下になるという悪循環に陥ります。こうした負の連鎖を引き起こさないためにも、高齢者の嚥下障害のシグナルにいち早く気づき、安全に食べられる方法を確立する必要があります。

 当日はこうしたお話をベースに、飲み込みのメカニズムを映像でご覧いただいたり、安全に食べるための姿勢や食形態の基本についてお伝えし、それらを判断する手段として「嚥下内視鏡検査(VE)」をご紹介しました。VEは実演も行ったところ、会場から「わーっ!」と驚きの歓声が。VEの重要性を、知識だけでなく体験を通してよりご理解いただける場となりました。

 多数のご参加をいただいた中で、ケアマネジャーさんは14名。管理栄養士さんの割合も例年より多く、後半に設けられた<質問コーナー>では、実際の施設現場での食形態や不安に感じていることなど、具体的な質問が相次ぎ「食べること」の重要性がますます高まっていると実感しました!

 医療法人三紲会では、皆様のお役に立てるセミナーをこれからも企画していきます。こんな話が聞きたい、こんな体験をしてみたいなどのリクエストもお待ちしております。ぜひお声がけください。

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